この度、今年の4月に開校してから初めての生徒作品展を開催することになりました。

「よせもの」ジュエリー、「よせもの」技術と言われてもほとんどの方は知らないと思いますが、必ずどこかで見ていると思われます。明治から昭和にかけて世界的に普及していた「よせもの」技術ですが、世界的にほぼ一子相伝の技術であったことと、コスト削減、大量生産に向かない技術であったため絶滅の危機に瀕した技術となっていました。

そこで、作りすぎない、少量生産を得意とする「よせもの」こそ今の時代にマッチした技術であり、もっと広まるべき素晴らしい技術であると信じ、「よせもの」を継承する仲間を募る意味で「よせものデザインスクール｜ヨセモSTUDIO」を立ち上げました。

そして現在、会員数18名。ディプロマデザインクラス修了者14名。ディプロマアルチザンクラスブロンズコース受講中7名。ディプロマアルチザンクラスシルバーコース受講中2名。その他の会員は、ホビークラスへ不定期に通われています。また、技術向上のため積極的に自習室として教室に通う生徒も増えております。

今回、アルチザンクラスの生徒作品を中心に、会員ですでに自身の得意とするアクセサリーブランドを持つ方の作品や、講師の作品を展示致します。

展示作品は課題の作品と言っても、技術的なルールのもと、生徒の自由なデザインを優先しているので、作品からも生徒の個性や楽しさが伝わってくると思います。

この機会に、よせもの作品に触れ、少しでも「よせもの」に興味を持っていただけたらと思います。

よせものデザインスクール｜ヨセモSTUDIO

校長　高橋正明